村上には節句、地蔵様や神楽といった伝統行事が多数残っています。その中でも村上の人が年中心待ちにしているのが7月7日の村上大祭です。村上大祭とは、「羽黒神社がお城山のふもとにあり、神様を見下ろすようで良くない」とって堀直奇候が神社を現在の場所に移し、それを記念して始められたと言われています。村上大祭は町人町のお祭りで、19町内から屋台(村上では「おしゃぎり」と言います)が出され、旧町人町内を練り歩きます。町内ごとに、おしゃぎりの上の乗せ物や細工も様々で、各々見事です。そして、夜には屋台に提灯が灯り、祭りの一番の見せ場となります。
また、町屋にも祭りのためのしつらえがされます。町屋の外には桜印や屋号入りの提灯、紅白幕、簾などを飾ります。町屋の中には屏風、御幣、お神酒をしつらえます。夜には道標としての提灯の明りが幻想的な雰囲気を醸し出し、狭い道幅でのおしゃぎりのすれ違いも見所の一つです。
お祭りの時は各お宅でご馳走が出され、お祭りの一つの楽しみになっています。ここで出されるご馳走はもちろん村上の郷土料理です。みがきにしんも村上の郷土料理で、昔からおしゃぎりを曳いて、休憩する時に食べる慣わしがありました。そういう理由で“鮭”ではないのですが、喜っ川の商品にみがきにしんがあるのですね。吉川家でも、女将が3日前からご馳走の準備に取り掛かり、当日には朝の4時から竈でお赤飯を炊きます。さらにお祭りの時には遠くの親戚やお客様が沢山いらっしゃり、おもてなしの準備で女将は大忙しです。是非村上のおしゃぎりを見て、伝統と文化を感じてみませんか。


