村上の楽しみ方【町屋の楽しみ方】〜町屋の特徴〜

【村上の町屋の特徴】

ここでは、町人町に多く残る独自の町屋についてご説明いたします。

【写真】喜っ川の土間まず、村上の町屋は間口が狭く奥行きが長いことが特徴です。これは藩政時代、間口の広さで税金が決められていたため、その分、奥行きを長くし、短冊状の敷地が形成されました。また、切妻造りでも道路に向かって屋根が下がってくる造りを「平入り」、それに対して道路に対して三角屋根に見える造りが「妻入り」と言います。村上の町屋は「平入り」となっており、これも一つの村上の町屋の特徴と言えます。

【写真】喜っ川の茶の間【タイムスリップしたような内部空間】

村上の町屋は、外観よりも内部が際立ってすばらしく、これも町屋の特徴でもあります。一見すると分からないのですが、中に入ると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような空間が広がっています。昔ながらの茶の間や囲炉裏、うなぎの寝床と言われる通り土間など、多くの町屋がこれらを綺麗に残しています。

町屋の茶の間には必ず仏壇、神棚があり、これらの縁起物は良き方向に向ける習慣があります。そのため、南北の通りでは仏壇、神棚を北側に置く【写真】「早撰堂」吹き抜けことで通り土間は南側に、東西の通りでは西に置くことで東側に決まって通り土間があります。また、通り土間に沿って、入り口から座売りに店、茶の間、台所、そして便所は土間を通り奥にあります。通り土間は、昔はくみ取り用の大切な通路としての役割もありました。

町屋とは両脇の家と密着して建てられているため明かりが入らず暗くなりがちです。そのため、明かり取りのために天窓や中庭を設けたり、隣家の中庭に面した場所には横窓を付けるなどの工夫がされています。また、中庭は雪下ろしのためにも必要な空間です。

【様々な町屋のお店】

村上には、村上茶や〆張鶴などの地酒、堆朱といった伝統工芸品などの伝統物産があります。町人町には、町屋でこのような伝統物産を販売するお店が数多くあります。村上のまちづくりの活動の一つに町屋再生プロジェクトがあります。これは、市民の力で基金をつくり、町屋の外観を再生させようというものです。これにより、町屋の外観をよみがえらせた、魅力的なお店が増えています。

【写真】再生第一号店舗「早撰堂」 【早撰堂(大町)】
地元にも愛されている、昔ながらの和菓子屋さん。昔のお菓子の型がお店に並んでいます。町屋再生プロジェクト第1号で、明治時代の登録文化財の建物です。

【池田屋(大町)】
村上の伝統工芸品、村上堆朱のお店。堆朱のお土産物の他に、骨董なども販売しています。町屋再生プロジェクト第3号です。




【写真】再生第二号店舗「山上染物店」 【山上染物店(肴町)】
お店の跡継ぎの方の切り絵をモチーフにしたハガキや手ぬぐいなどが販売されています。町屋再生プロジェクト第2号として再生され、文化財になっています。

【江戸庄(大町)】
村上で始めての村上牛専門店です。町屋ではありませんが、町屋再生プロジェクト第5号として再生され、大変趣のあるお店に生まれ変わりました。

【写真】再生第六号店舗「井筒屋」 【井筒屋(小町)】
小町は、昔は旅籠の町として、旅籠(旅館のようなもの)が多くありました。井筒屋は、現在残る町人町唯一の旅籠として、外観再生プロジェクト第6号で再生されました。1日1組しか取らない風情あるお宿で、一階は喫茶スペースになっており、美味しいコーヒーとデザートが頂けます。

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