鮭料理の横綱「村上の塩引鮭」
村上の風がつくる特別な味
村上に吹きつける北西の冷たい風の中に鮭を吊るし、時間をかけて熟成させ、独自の旨味を醸し出す。
文字通り、手塩にかけて塩を刷り込みます。一週間ほど桶に寝かせたあと、北西の風に当てる
一ヶ月かけてできるあがる塩引き鮭は、新巻き鮭にはない、村上ならではの特別な風味に仕上がります。
焼いた香りだけで、村上の塩引き鮭だとわかる。そしてこの塩引き鮭は「歳取り魚」。
大晦日の晩に食べる、村上の人にとってハレの日の大切な料理なのです。
美味しい味を「良い風味」と言いますが、塩引き鮭は正に村上の風がつくる特別な味。鮭料理の横綱です。
先人の知恵 ―鮭料理百種―
鮭に寄り添い、鮭を慈しむ―。
千年の歴史をもつ、村上の鮭料理は驚くことに百種類もが今に伝えられています。
鮭のいのちを尊び、「内臓」「骨」「頭」「皮」「エラ」に至るまで、余すことなく調理するのは村上ならでは。
更に私共は創業以来、‘無添加’一筋を貫いてきました。
化学調味料はもちろん、酵母エキス等も、一切使用していません。
自然と寄り添い… 素材の美味しさを引き出す―。
炊き立ての白いご飯に様々な部位の鮭料理。
ここにしかない味を是非お楽しみ下さい。

旅籠の街の風情を味わう
「おくの細道」ゆかりの空間―。
井筒屋の建物は、江戸時代「おくのほそ道」の道中に松尾芭蕉と弟子の曾良が二泊した旅籠でした。
現在の建物は、国の登録有形文化財に指定され、安政二年(1855年)に出版された、
江戸時代版・旅のガイドブック、東講商人鑑(あずまこうあきんどかがみ)にも、その名を連ねています。
店を構える小町通りは旅籠の町の面影を残すどこか懐かしい風情。
城下町、越後村上の往時が偲ばれます。

井筒屋は、2017年3月に、千年鮭きっかわが、一年を通して村上伝統の鮭料理が食べられる初の専門店として建物を受け継ぎオープンしました。
井筒屋は、2017年3月に、千年鮭きっかわが、
一年を通して村上伝統の鮭料理が食べられる初の専門店として建物を受け継ぎオープンしました。
表構えは、伝統的な旅籠屋建築の形態を保ちながら、一階部分には大正ロマンをイメージした、椅子席をご用意しました。
村上の歴史に想いを馳せ、今に続く和洋折衷建築の味わいも重ねてお楽しみください。