【城下町の四大要素】
村上市は江戸時代に入って、堀直竒候によって整備された城下町です。お城(跡)を中心に、町人町(商人や職人の生活していた町)、武家町、寺町がつくられ、今でもそれぞれ異なった趣のある町並みを楽しむことができます。この四大要素が残っている城下町は全国でも少なく、村上の特徴とも言えます。また、築城時の都市構造がほとんどそのままの形で残り、まちを歩くと当時の面影を感じることが出来ます。
【お城山と武家町の町並み】
村上の武家町は、城跡を守るように拡がっています。お城山には今でも石垣が残り、頂上まで登ると、昔の面影を残す村上全体を見渡すことができます。このお城山を中心として、どの通りからも山を見ることができる、「山当て」と呼ばれる手法により、まちがつくられていきました。
武家町には、その特徴である生垣をとどめている住宅もあり、昔ながらの閑静な佇まいをみせています。武家町には重要文化財の若林家住宅を始め、今なお約10棟の茅葺の武家屋敷が残っています。若林家住宅やまいづる公園の4棟(旧嵩岡家住宅、旧藤井家住宅、旧岩間家住宅、成田家住宅)の武家屋敷などは見学も可能です。
【寺町と黒塀の通り】
寺町は昔の花町の名残をとどめ、今でも歴史ある料亭や割烹と寺が連なり、黒塀の通りが特徴的です。
寺町と町人町に続く安善小路は、安善寺の山門や親不幸坂、歴史的な建物が残る、風情のある通りです。この通りは、住民が中心となり手づくりで景観再生を行い、約320mがブロック塀から黒塀の風情のある通りへと再生されました。寺町の黒塀と合わせると500mにもなります。さらにこの通りでは10月の第2土、日曜日に灯りと音のイベント「宵の竹灯籠まつり」が開催されます。このイベントは、この安善小路の歴史的な建物が会場となり、竹でつくった灯籠に灯かりを灯し、琴や三味線、尺八、フルートにバイオリンなどの演奏が行われる、幻想的なイベントです。
【町人町の町屋】
村上の町人町は町屋が数多く残り、それを取り巻く道路は、防衛のためクランクがもうけられ、築城時の風情を色濃く残しています。小町の小町坂と呼ばれるクランクは、7月7日の村上大祭の見せ場になっており、おしゃぎり(村上の山車)が坂を駆け上る勇壮な姿を見ることができます。
町屋の中に入ると、まるでタイムスリップしたような江戸や明治の空間が現れます。奥まで続く土間や茶の間の囲炉裏、梁組みは当時の面影がそのまま感じられます。この町屋内部を常時十数件が公開していますが、3月には家々に伝わるお人形を飾る「町屋の人形さま巡り」、屏風とお道具類を飾る9月の「町屋の屏風まつり」では約70軒の参加店があり、普段公開していない町屋も見学することができます。


