昭和50年代になると、村上では鮭製品を作る店が増えはじめ、割烹など料理屋では鮭料理が秋の定番メニューになりました。今でこそ村上は、鮭料理の町と言われるようになりましたが、まだ誰からも見向きのされていない時代から、その本質を見抜き「村上の鮭文化は日本一」と訴え続け、村上の鮭料理を世の中から注目されるようにしたのは14代目吉川哲鮏です。哲鮏の鮭食文化への情熱には並々ならぬものがありました。
2015年、新しい時代に即した、洋風鮭料理のブランド「Madam Kikkawa」を発表、2017年には村上初の鮭料理専門店「井筒屋」をオープンさせました。
新しい展開を見せながらも、村上の鮭食文化を誇り高く継承し、鮭への感謝と慈しみの精神を大切に、化学調味料や添加物は一切使用しない、本物のものづくりに精進し続けています。